結構簡単!自宅でできるクラフトビールの作り方

一次発酵の後

 

 

前項までで一次発酵が終了しましたが、おそらく容器には澱(イーストやペレットホップのカス)が大量に沈殿していると思います。これによってビールにエグミが出たりしますし、見た目も良くありません。

 

もうひとつウォートが入る大きさの容器を用意し、ここにウォートだけを移動させてください。ここではできる限り空気に触れないように作業します。空気に触れると雑菌の心配があります。容器にコックが付いている場合はそれを使用してもいいですが、空気を大きく巻き込むため好ましくありません。

 

次はプライミングシュガーの追加です。プライミングシュガーは、ビールの泡の元になる炭酸ガスを発生させ溶解させる糖分です。これをウォートに添加して二次発酵を促進させます。この糖分によって炭酸の効いたビールになるわけです。

 

クラフトビールの専門店では、プライミングシュガー用のブドウ糖が販売されており、これを使うのが理想的かもしれませんが、一般のグラニュー糖でも構いません。分量はウォート1リットルに対して7g程度です。

 

次は二次発酵のためのボトリングですが、もちろんここでも使用する瓶はしっかり減菌するようにしましょう。ボトルは自体はガラス瓶ではなく、ペットボトルでも構いませんが、やはりガラス瓶より密封性が劣るので、ペットでボトリングしたなら、3ヶ月を目安に飲み切りましょう。

 

ボトリング作業はコック付き容器が便利ですが、空気を入れないように注意してください。こうして、ボトル内でガスが発生し、溶け込むには2~3週間必要です。基本的にこれで完成ですが、更に数ヶ月程度熟成させると風味がなだらかに変化していきます。